週足チャートから from weekly chart 2003 9 7
最近は、市場で、過熱感が聞かれるようになりました。
確かに、PERという指標や、PBRという指標は、割高を示しています。
しかし、それは、東証一部の銘柄が割高になっただけで、
たとえば、JASDAQに目を転じると、割安株の宝庫に気づきます。
JASDAQでは、PER連が10倍台の銘柄や、PBR連が1.0倍を切っている銘柄が、たくさんあります。
さらに、安定的に、毎年、配当金を支払っている銘柄が多いのも特徴です。
また、経営改革の進展で、黒字に転換した銘柄も目立ちます。
JASDAQというと、わかりにくいかもしれませんが、
東証一部の企業と比べると、JASDAQは小型企業の集まりと言えます。
JASDAQでは、資本金が、10億円強の企業が目立ちます。
なかには、資本金が5億円という企業もあります。
東証一部の有名な企業は、資本金が200億円や300億円ぐらいで、
さらに大企業となると、資本金が2000億円になります。
そう言うわけで、JASDAQの企業は、中小企業と言えるかもしれません。
しかし、中小企業だからと言って、それほど心配する必要はありません。
毎年、安定的に配当金を支払っている企業が多いのです。
さらに、PERという指標や、PBRという指標は、割安になっている銘柄が多いのです。
むしろ、不景気だと大騒ぎしていたのは、東証一部の企業の方が多かったのです。
もちろん、JASDAQの企業にも、問題がある企業はあります。
しかし、まじめに堅実経営している企業や、
経営改革の進展で、黒字に転換した企業もあるのです。
JASDAQでは、PERという指標が割安で、なおかつPBRという指標が割安という銘柄は、
山ほど、ありますので、ここでは、あくまでもサンプルとして、紹介します。
具体的には、JASDAQが詳しく掲載されているチャートブックを参照してください。
数字は、チャートブックのデータです。
イノテック(9880)
PER連 19.8倍 PBR連 0.9倍 ROE予 1.4% 配当(dividend)予 15.00
今期は、大きく黒字転換する見込みです。
しかし、その割に、株価の動きが重いのは、
浮動株比が、33.3%だからでしょうか。
明光商会(9858)
PER予 35.8倍 PBR 0.5倍 ROE予 1.5% 配当予 40.00
この銘柄は、日足チャートで見ると、平凡な感じを受けますが、
配当金に特長があります。
株価が900円弱(9/5)で、1株の配当金が40円(年間)です。
この会社は、シュレッダー最大手と言えば、わかるでしょう。
ステップ(9795)
PER連 7.8倍 PBR連 0.8倍 ROE予 9.9% 配当予 45.00
この会社は、チャートブックを見る限りでは、業績が安定的です。
神奈川県に住んでいる人は、知っているでしょうが、
学習塾の大手です。
アイ・エス・ビー(9702)
PER連 13.6倍 PBR連 0.7倍 ROE予 4.8% 配当予 12.00
この会社も、チャートブックを見る限りでは、業績が安定的です。
国際システム(9687)
PER連 9.2倍 PBR連 0.5倍 ROE予 5.1% 配当予 5.00
この会社は、ソフトウェアの中堅会社と言われます。
PERもPBRも、かなり割安です。
もちろん、業績が安定的と言っても、
不確実性の時代と言われる現代では、何があるか、わかりません。
しかし、これは、東証一部の企業にも言えることです。
それにしても、JASDAQでは、
PERという指標が割安で、なおかつPBRという指標が割安という銘柄は、
あまりに多いので、とりあえず、チャートブックの最後のページから紹介しました。
こういう条件を満たす銘柄は、星の数ほどありますので、
一般の人は、ファンドの方がよいかもしれません。
しかし、JASDAQに投資するファンドは、あるのでしょうか。